【兄貴の新婚生活】




「ご結婚、おめでとうございます!」

その一言を皮切りにカメラのフラッシュ、向けられるマイクの数々・・・
そしてマスコミの山、山、山!!

一言だけでも取材をさせてください!
プロポーズの言葉はなんですか!?
元就殿!指輪を見せてください!


元親:「おいおい、どういう事だ!?
    この結婚式は関係者以外極秘だったはずだぜ!?」

元就:「全く、マスコミの情報ネットワークには頭が下がる」

元親:「そーれ、富嶽にブーケつめてやったぜ!
    発射ー!おめぇら、拾って来いやー!!
    取ってこれたヤツだけ取材に応じるぜー!?

    ・・・よし、マスコミが向こうに行った!今のうちに逃げるぞ元就!
    こんな乱暴な男、嫌いになったか?」

元就:「フフフ、まさか」






 

元親:「・・・てな所で目が覚めたんだけどよ。
    これ、どう思う?」

元就:「迷惑だ」

元親:「なんだよ!
    じゃあ愛してるって言ったのは嘘なのかよ!
    本当はドキドキして凍てついた心の氷が解け始めてるんだろ!?」

元就:「なんだそれは?」

政宗:「まったく・・・妄想もいい加減にしろよ」

元親:「これくらいが妄想だと!?
    お前ではそのくらいの発想しかできねぇみたいだな!
    これは理想主義!ロマンチストの技なんだよ!!
    ロマンを求めて・・・ほれ、元就、ここ触ってみ?
    温けーし、面白くなってっから。どんどん固くなるぞー」

元就:「!
    変な場所を触らせるな!!」

政宗:「おい!Romanceはどこに行ったんだよ!」

光秀:「大胆ですね」

元就:「貴様がここまで厭らしい男とは思わなかったぞ!
    見損なったぞ、長曾我部!」

元親:「え!?お前、何を今更?
    そして、これって夫婦喧嘩??
    おっし、ここは新婚夫婦らしくYesNo枕で戦うか!
    今夜YES?YES??」

元就:「NO!NO!」(枕で反撃)

政宗:「そこ!発音が甘ぇぜ!!Yes or No?」
 
光秀:「どうでもいいですよ」



元親:「ふぅ、疲れた・・・
    じゃ、もう一回寝て、さっきの夢の続きでも見てくらぁ!
    覚悟しとけよ、元就!今度は初夜まで行くぜ!?おやすみー」

元就:「・・・・・・・・」

政宗:「あの野郎!夢の中だからって元就に好き勝手するつもりだな!?
    うらやまし・・・いや、うらや・・・じゃなくて・・・許せん!」

光秀:「そうですねぇ・・・長曾我部殿だけなんてずるいですよね」

政宗:「OK!元親の夢の中に乱入して元就を助けに行くぞ!」

光秀:「ふふふ・・・面白そうですね・・・私もご一緒してよろしいですか?」

元就:「どうやって行くつもりなのだ・・・?」

政宗:「気合だ、気合でどうにかなる!」

光秀:「本日は長曾我部殿懲らしめキャンペーン開催中ですね」

政宗:「じゃあ、そゆことで」
光秀:「ではそういうことで」

政宗:「おやすみさん!」
光秀:「おやすみなさい」

元就:「・・・・・・・・・・・」















政宗:「ただいま〜」

光秀:「今日も働きましたよ?」

元就:「よく帰った。食事の支度が出来ているぞ」

政宗:「OK!元親よりも先に元就と結婚してしまう作戦、・・・いやStrategyは成功だ!」

光秀:「多夫一妻ですけどね。夢のような新婚生活です。夢ですけどね。
    それよりも元就殿。私は食事よりもお風呂のほうがよいのですが・・・」

政宗:「おお、いいな。俺も行く!勿論元就も来るだろ?」

元就:「私も一緒・・・なのか?」

光秀:「何を今更。私たちは夫婦ですよ?」

元就:「む・・・」

元親:「ちわーーーー!奥さん、宅配便でーーす!」(乱入)

一同:「!?」

元親:「よお、元就・・・迎えに来たぜ?」

政宗:「Ha!遅ぇぜ元親!元就サンはよぉ、もう俺等と結婚しちまってるんだ!」

元親:「誰もが夢という夢を忘れた時代に俺達は生きている・・・わかるか?
    つーまーりー!ここが俺の夢の中だという事を忘れるな!
    絶対王政!俺には誰も逆らえねぇのよ!
    ただでさえ近所の主婦連中に「ご主人、お子さんはまだですか」とか言われてんだからよ!」

政宗:「おい。いくら元就でもChildは無理だぞ・・・」

光秀:「一体、どこの誰にひやかされていると言うのですか」

元親:「あーあーあー!うるせぇうるせぇ!
    わかったわかった!お前等も仲間に入れてやる!
    仲良く3人で分けようじゃねぇか!なあ兄弟?」

政宗:「・・・3人で?Oh・・・斬新だな」

光秀:「悪くありませんね・・・」

元就:「!?」

元親:「じゃあ・・・覚悟しろよ、元就!!俺の股間の火縄銃は容赦なんて言葉は知らねぇぜ?」




以下略。
(ご想像にオマカセします)
























政宗:「・・・・・・・・・・・!
    いけねぇ・・・Cake食べ放題の夢見ちまった・・・」

元親:「俺は米不足だったから米屋に暴動起こして討ち入ってた夢だな・・・」

光秀:「私は青酸カリ入りのオニギリを配り、米騒動を鎮圧する夢でした」

元親:「なーんだ、じゃあ誰も元就の夢、見られなかったってことか」

光秀:「・・・って、もうかなりの行数が進んでいますよ?」

政宗:「俺等ではない、誰かの夢で話が進行していたってことか」

元親:(上を見ながら)
    「何だこの淫夢は!?こ、この俺が震えているだと!?馬鹿な!ありえねぇ!!」

光秀:「一体、どなたの夢でしょうか・・・」

バタン!ガタガタ!!

一同:「?」

元就:「ん・・・う・・・うぅん・・・ぁ・・・」(コロコロコロコロ)

光秀:「・・・・・・また寝ながら転がってますね」

政宗:「こいつの夢か・・・」

元親:「おい!俺の横で喘ぎながら眠るのやめてくれ!」(泣)




元就、やっぱり無意識のうちに兄貴の横に。
睡眠中、不愉快なことがあると兄貴が何処に居てもサーチして転がってきます(怖!)
元ネタ、ゲノムより。